V字回復か?-その可能性は低い!

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多くの投資家から連絡がある。株式市場は現在割安なのか、今後幾らか上昇するのだろうかという話が多い。「相場を張るべきでない」というのが私の意見である。今回のウィルス感染が世界経済にどう影響するかは誰にも分からないからである。ウィルス感染が収まったとしても、景気は順調に回復して失われた時間は戻るだろうか。更に怖いのは、流れが完全に変わる可能性もあることである。

当面、このウィルスの感染を防ぐ方法は見つからないだろう。現状を理解するには3つのポイントがある。

まず、今回のウィルスの世界的な感染(パンデミック)に関することである。COVID-19が市場の混乱の原因である。都市封鎖で世界の経済活動は停止している。投資家はそれが経済に与える損害の程度を予想できずパニック売りに走っている。ウィルスが世界経済に打撃となるのは確かで、世界で感染が広がる中で次に何が起こるか誰にも分からない。治療法が見つからない限り、経済は好転しないだろう。しかし、まだはっきりとした進捗はない。

次に、ウィルス感染の経済的影響である。旧正月にウィルスが発生し、それ以降世界のサプライチェーンは大きく混乱している。当初このウィルスは中国だけの問題と思われたが、世界中に感染が広がった。感染の広がりを止める試みとして、各地で都市封鎖やソーシャル・ディスタンシング(人との接触の回避)が行われている。一旦感染が収まったとしても、経済が正常化するのにどのくらいの時間が必要だろうか。ウィルス感染が抑止できるという見通しが立つまで、誰も結果を予想できない。しかし、世界がリセッション(景気後退)に陥るのは避けられないと思われる。問題はリセッションがどの程度になるかである。

3つ目が一番重要である。金融システムの問題である。殆どの中央銀行がここ2週間で積極的に金融緩和を行っているが、これは金融システムそのものへの対応である。しかし、問題なのは金融システムそのものが崩壊する可能性があることである。投資家はウィルス感染がどのように終結するか、経済がどの程度打撃を受けるかが分からず、保有資産を売却し、現金、特に米ドルを確保しようとしている。こういった動きがある時は、資本市場では企業に融資する資金や米ドルで決済されることの多い日々の業務の資金が不足する。そして流動性とクレジット市場に異常な圧力が掛かっている。昨日、米FRBは無制限のQE(量的緩和)を行い、大規模な融資プログラムで企業を救済すると発表した。これは現状がどれだけ厳しいかを表している。当社でも金融システムの混乱が迅速に解決しない限り、市場は継続して大きく下振れると予想している。

世界全体がウィルス感染の封じ込めに手こずっており、各国中央銀行は手段を選ばず、後先考えずに金融緩和を行っている。この状況ではV字回復を予想するのは難しい。

投資家にとって大変な時期が続くのは確かであり、終わりは見えない。騒ぎが収まった時に初めて、損失と経済的影響、資産価値を評価することができるだろう。

世界中でファンドから大量の資金が流出する中、当社の投資家の皆様にはCPグローバルでの運用を継続して頂いております。更に新規の運用申込や増額の依頼もあり、我々としては嬉しい限りです。

当社の運用が危機時でもパフォーマンスを出せるという信頼は長きに渡って築いてきたものです。何年後かに騒ぎが終わった時、当社のファンドに投資するという選択が正しかったことを再確認していただけると確信しています。

そして今相場を張るのはやめてください。今は慎重に過ごすべきだと思います。そして皆様の安全を願っております。

– RT

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